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美しが丘の家(部分改修)

80㎡程のファミリー向け中古マンション住戸の改修計画である。

​家族構成は夫婦と子ども3人の5人家族。今はまだ小さい子ども達、将来的には各自に個室を用意してあげたいが当面は皆でのびのびと暮らせる居場所が欲しいという要望から将来の間取り変更を見越した計画となった。

住まいに対して掛けられるコストも明確化されていたため、極力既存の設備やレイアウトを変更することなく現状の暮らしにフィットする空間をつくれるかがポイントであった。

具体的には元々リビングと隣接していた和室を解体し、空いたスペースの半分をリビングと一体になる畳スペースとし、子ども達の学習スペースでもありごろりとくつろげるスペースでもある家族の居場所を設けた。リビングと隔たりがないため既存のリビングよりも開放的な印象にもなっている。もう半分のスペースはウォークインクローゼット(以下WIC)にして日々の家族の着替えなどは全てここでまかなえるようにした。このWICは将来的には子ども達の部屋の1部屋となるため子どもの成長とともに家族の持ち物を整理していく必要はあるが、限られたスペースで住みこなしていくにはこのような割り切りかたも一つの手ではあると思う。

浴室や洗面、キッチンも既存を利用しているが、日頃目にする部分を少し設えてあげることで見違える効果を生み出せると思っている。その他の部屋は建具や壁仕上げを更新するに留め、コストコントロールを図った。

​部分改修としてはバランス良くまとめられたかと思う。

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所在地   神奈川県横浜市

完成    2020年

構造/用途 RC造/共同住宅

工事種別  改修

床面積   82.5㎡

設計    秋山槙之介建築事務所

​施工    サトー企画

写真    秋山槙之介

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